ふと、思いついたこと。

研究データのデジタル化

研究を取り巻くデジタルの渦について考える

 ここでは、近年加速的に進んでいる研究の世界におけるデジタル化について個人的な見解を述べたいと思います。
 別段、研究の世界に限ったことではないですが、近年何かにつけてデジタル化の波が押し寄せています。研究の世界においても、e−mailに始まり、測定機器のデジタル化、学術論文の電子ジャーナル化、更に論文投稿をオンラインでのデータのやり取りで済ませるまでに発展しつつあります。こうなるとデジタルが好き嫌いということを言ってられなくなるのも時間の問題です。なにしろ、アナログ(例えば銀塩写真)のデータですら一度はデジタル化しなければ論文投稿が出来なくなるのですから。また、学会発表の場でもパワーポイントでのプレゼンテーションが普通になり、OHPでの発表が廃れつつあります。ポスター発表などにしても、出力ショップなどに依頼すればキレイなA全版のポスターが簡単に作れたりします。

 デジタルデータはCDなどの媒体に保存することで、研究データの整理(省スペース)につながりますし、永久ではないにいしろ、そこそこの保存能力が見込めます。学会発表の際なども必要なデータをまとめたCD−Rが一枚で事足ります(もっとも、個人的にはバックアップできる体制がないと不安で仕方ないのですけどね)。
 数年前、ハードディスクの容量が今の10分の1近くだった頃には、後輩に「画像はjpgで保存してファイル容量を小さくしてね。」と言っていたのですが。最近ではそれほど気にしなくてもいいですし、なによりCD−Rなどの記録媒体の高速化、低価格化は著しく、なんだか昔を考えると嬉しく(悲しく)なってきますね。
 また、論文を図書室まで行ってコピーしたりする必要もななくなってきました。自分の机の上で、好きな時に検索し閲覧することができます。pdfファイルをダウンロードしておけばインターネット経由で閲覧する必要もないし、なにより簡単に、省スペースで手持ちの論文の整理が行えます。データベース作成用のソフトと合わせて利用すれば自分専用の書架が簡単に作れてしまいます。

 まったく、便利な世の中になったものです。

 さて、当たり前になりつつある(既になってしまった)デジタルデータの使用ですが、このサイトではその中からデジタル画像に焦点を絞って解説しています。詳しい内容は他所に記載しているのでここには書きませんが、さて、みなさんはデジタルデータやレタッチソフトについて正しい使用法や知識をお持ちでしょうか?きっと、詳しい人は詳しいのでしょうけど・・・、なんとなくで扱っている人が多いのではないでしょうか?
 かく言う私自身、就職前(詳しくはプロフィールを参照)は結構いいかげんなモンでした。それでも、概ね問題なく使っていたのですけどね。しかし、今昔のデータを見ると愕然します。「なんで、こんなことしたんだろう?」と疑問に思うことも多々あるわけです。

 私の勤めていた印刷・出版業界も、研究の世界とほぼ同時期にアナログからデジタルに移行しています。かの業界ではデジタルデータから直接、版(ハンコのことです)を作り印刷するということが周知の技術になっています(遠い昔、文字は写植、写真は網点スクリーンや、コンタクトスクリーンを使用したフィルムへの網点の転写という手段を使っていた)。さらに、印刷用データ入稿をpdfファイルで行おうとする動きもあったりします(まぁ、若干技術的な問題点もあるようですが)。
 上でも書いたように、ジャーナルのHPからpdfファイルをダウンロードできますが、こういう背景もあってのことかなぁ等と邪推したりもします。要するに、印刷に使ったpdfファイルをそのままHP上からダウンロードして貰うような形式にすれば、あえてダウンロード用にデータを作る必要がないかも・・・とか(品質の問題などがある気はします)。デジタル投稿にしても、初めからデジタルならpdfファイルを作る際の手間が省けますからね、時間的にも空間的にもコスト的にもです(銀塩写真などの場合、色分解(スキャナでデジタルに変換する作業のこと)という工程がある)。
 なにより、ジャーナル(学会誌)などの書籍を印刷・発刊するよりも、pdfファイルのオンラインでの配布にする方が圧倒的にコストが安く上がるはずです。

やっぱ、金なのかなぁ。いやいや、邪推です。


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