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フォトショップ, 使い方,色調補正 ,レベル補正
より速く、より的確な画像データの整理・編集に最低限必要な知識とテクニック。

少しでもデータの劣化を防ぐ為にはどのようにすればよいのか?。
フォトショップを使う際の画像データの正しい取り扱い方、適切な補正方法などを紹介。

■ レベル補正の使い方


 「理想的な画像の撮影(あるいはスキャニング)とは、撮影時点から全くレタッチ(明るさやコントラストをいじることを含む全ての作業)する必要のない画像のことなんだよ。

 これは私が勤めていた会社のとある係長のお言葉であるが。
 まさしく真実なのだろうと私は思っている。同時に、理想論だとも。


■ レベル補正でできること

 実際のところ、CCDやデジカメによって得られた画像の多くは、理想的なコントラストや明るさを保持しているとは言いがたいものが多いんじゃないでしょうか。この文章を読んでいるアナタもきっと、画像をそのまま使うことは少ないのではないだろうかと思います。

 さて、実際に作業している人を観察していると「明るさ・コントラスト」という機能を使ってこの調整を行う人が多いのですが、今回は「レベル補正」という機能を用いた明るさやコントラストの調整について説明したいと思います。

 なぜなら「レベル補正」を用いた方がデータの状況が視覚的に分かりやすいからです。「レベル補正」を使用することで現状の画像に合わして理論的、視覚的な修正が可能になるからです。

■ レベル補正の使い方

まずはウインドウの開き方から・・・。
レベル補正

 上の図のように上部メニューから「イメージ」→「色調補正」→「レベル補正」を選択します。
 なにかしらの画像が開いていないとメニューが選択できない状態になるので、なんでもいいから画像を開いてからですよ。
 次の様なウインドウが開くはずです。(ヒストグラムの内容は画像によって異なります。)
レベル補正

 このウインドウにある1〜7(多くの場合は1〜4)を使って画像の明るさやコントラストを調節できます。 ちなみに、同じ番号を割り当てている部分はどちらも同じ効果を持っているところです。一方を動かせば、もう一方も連動して動きます。
チャンネル設定RGB:RGB各チャンネルを合わせたときの輝度分布を示す。
R:赤 G:緑 B:青 (光の3原色に対応する各チャンネルの強度分布)
シャドウ入力レベルヒストグラムに対し、シャドウ(一番暗いポイント)を指定する。
ガンマとりあえず中間レベルの調節と思っておくべし。
ハイライト入力レベルヒストグラムに対し、ハイライト(一番明るいポイント)を指定する。
シャドウ出力レベルシャドウ入力レベル(一番暗い部分)の濃さを決定。
ハイライト出力レベルハイライト入力レベル(一番明るい部分)の濃さを決定。
各種スポイトツール詳細は後述


■ レベル補正でコントラストを付ける

>ライトとシャドウを詰める
 では、実際に行うことを説明していきます。
 まず行うことは、「輝度」で見たときのハイライト(右の▲)とシャドー(左の▲)を中央方向に詰めることです。これだけで、コントラストが付いて画像がぐっとひき締まります。
 この様に、「レベル補正」ではハイライトとシャドーを目で見ながら詰めていくことが可能なのです。(これ以上の修正はやりすぎ、というポイントが明らかになる)
 ただし、修正後のデータは次のようになっています。

 上のヒストグラムを見ると分かりやすいですが、要するに元々あったデータを無理やり引き伸ばしている訳です。本来ならあった明るさの点が抜けることで、滑らかさ(自然っぽさ)が失われてしまっているとも言えます。

 残念ながらこれは「トーンカーブ」を用いても「明るさ・コントラスト」を用いても変わらないレタッチの大原則の一つです。修正を加える度に画像は劣化していきます。また、過度の修正であればあるほど画像の劣化の度合いも大きくなります。
 修正を加える度にデータが劣化すると言うことが分かれば・・・。
 そう、冒頭での「理想的な画像の撮影(取得)とは、撮影時点から全くレタッチ(明るさやコントラストをいじることを含む全ての作業)する必要のない画像のことなんだよ。」という言葉は納得できると思います。
 本質的に必要なのは「レタッチの技術」ではなく「スキャン・撮影の技術」ってことになるんですねぇ。・・・理想論ですけどね。

■ レベル補正で明るさをコントロールする

>ガンマ(コントラスト)の調節
 ハイライトを詰めると明るく、シャドーを詰めると暗くなります。
 しかしこれだけで思った明るさにならない場合、「レベル補正」の真ん中にある▲を移動させることで明るさを調節することができます。この真ん中の▲はガンマと呼ばれており・・・・実際にはコントラストが変わってきますが、明るさを微調節するモノだと考えてもらって差し支えないでしょう。

■ 簡単にハイライトとシャドーを決定する方法(スポイトツール)

 「レベル補正」のウインドウの右下の方にスポイトのマークが3つ並んでいるのに気が付いたでしょうか?あまり気付く人がいないのですが、実はけっこう便利な機能です。

 この3つは左から「白点(ハイライト)」、「グレー(ガンマ)」、「黒点(シャドウ)」となっています。
 例えば、「白点スポイト」をクリックして実際の画像のある一点(ハイライトにしたい所)をクリックすると…、簡単にハイライトの設定ができます。同じように、「黒点」も簡単に設定できますよ。

 しかし、カラー画像の場合には注意して使用しないと色味が無茶苦茶になります。なぜなら、白点は選択したポイントを理想の白(R255:G255:B255)に無理やり設定するからです。黒点の場合は理想の黒(R0:B0:G0)ですね。更に、この機能はRGBの各チャンネルでハイライトやシャドウの設定を行うので、一つの点に3回の異なる修正がなされることになります。その結果が色味の変化として現れます。


■ 理想的な画像のヒストグラムってどんなの?

 一般的には画像は「白トビ、黒ツブレが無く、階調が豊かで程よくコントラストが付いている」のがよいとされます。これを実際のヒストグラムに置き換えると「ライトからシャドーの全ての濃度が使用されており、なおかつハイライトとシャドーが埋まっていない」となります。

 例えば、下の画像のように・・・。

 両側が不必要に空いていると1の様にコントラストが弱くなります。また2のように階調が飛んでいると画像は滑らかさを失います(例の写真では、あまり違いは見られないですが・・・。毛並みの微妙なグラデーションが無くなっていますよね)。
 ヒストグラムだけで言えば、最も自然といえる理想系は3のようになります。が、見た目の好みの問題もあるので一概には言えないところがあるのも事実です。(実は3のヒストグラムは両端が詰まってしまっているので完璧とは言えないです)

理想の画像ってどんなの?
 ところが、多くのの画像のヒストグラムではいわゆる理想のヒストグラムにはなっていません。
 そこで、ヒストグラムを調節することによって画像を理想的な状態へと近づける方法が必要になってくるのですね。その為の手段のひとつが「レベル補正」というわけです。

上の2の様に、やり過ぎないのが重要です。

 ここでの理想は普通の写真での話です。
 暗視野の蛍光像の場合などは、ヒストグラムの分布のバランスが異なってきますが。やはり基本は同じです。やり過ぎなこと。


■ 自動レベル補正について

 フォトショップには「自動レベル補正」という機能もあります。こっちはフォトショップが自動で理想と思われる修正を行ってくれます。しかし、思ったようには修正してくれない(思っているほど良くならない)ことが多いのであまりおススメはしません。特に、バージョンの低いフォトショップの場合、カラー画像では色味がおかしくなることが多々あります。

−追記−
 フォトショップ7.0以降の場合、レベル補正のウインドウの中に「オプション」という項目があります。 ここでは、自動補正を選択した際にフォトショップが行う作業内容の変更が可能になっています。適切な作業を選択することで「自動レベル補正」を効果的に使用することが可能になります。





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miniコラム
 最近、「フォトショップってバージョンによってどれくらい違うの?」という質問を受けました。
 とりあえず…「細かい部分は違うけど、大きくは変わってないよ。」なぁんて返事してしましたが…さて。

 反対意見は多いかと思います。でも、個人的には今使っている6.0で十分だと思っています。仕事していた当時は5.5がお気に入りでした。
 7.0やCSはどうかって?とっても素敵だと思いますよ。

 ただ、先ほどの質問をしてくれたのはクリエイターでもなければデザイナーでもない。
 普通の大学院生だったので・・・。
 「低いバージョンでも、十二分に使えるよ」という意味で「大きくは変わらない」と言ったのです。

 かゆい所に手が届くようになってきているのは事実ですね。
 一度、上のバージョンを使うと下のバージョンを使えなくなるのも分かります。

 では、具体的にはどんな部分で便利になっているのでしょうか?

 一つの例をあげるとしましょう。「レイヤースタイル」というものを御存知ですか?
 文字をボタン一つで飾りつけできたりする、アレです。以前なら、マスクとフィルタを駆使しないと出来なかった様な飾り文字もボタン一つで出来るのです。悲しくなるくらい簡単に・・・。こんな便利な「レイヤースタイル」ですが、5.5以前のものでは使えないのです。

 「レイヤースタイル」はほんの一例です。フォトショップは進化しています。

 ただし、最も重要なことは自分にその機能が必要か?ということですよね。使いもしない機能は無用の長物。という訳です。

 ま、新しいモノ好きな人やこれから新しくフォトショップを購入しようと考えている人には最新バージョンをおススメしますが…。