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フォトショップ, クイックマスク, アルファチャンネル, マスク
デジタル写真を利用する全ての人に役立つフォトショップのテクニック。
フォトショップの使い方を、本当の基礎から応用まで紹介していきます。

 ■ デジカメで撮影した写真をより美しく見栄え良くするには?
 ■ デジカメ写真をよりキレイにプリントアウトする秘訣とは?
 ■ Web用に画像を調整する方法 ・・・など。

■ クイックマスク(アルファチャンネル)の使い方


 さぁさぁ、脱初心者を目指して一歩進んだテクニックを身に付ける時が来ました。
 クイックマスクはその最初の一歩であると同時に、画像加工の要となるテクニックです。

 クイックマスクは基本中の基本でありながら多くの初心者が上手く使えていない部分です。

 クイックマスクを使いこなこなしてこそ脱初心者といえるのです。


■ そもそも、クイックマスクって・・・何? ■

・マスキング
 マスキングという手法を御存知でしょうか?
 マスキングとは、絵画の着色作業時に塗りたくない部分にあらかじめ覆いを被せておくことで下地を保護するテクニックのことをいいます。プラモデルの着色時にテープで塗りたくない部分を覆うことで、色がはみ出すのを防いだりした人もいるかもしれませんね。あれもマスキングです。

 クイックマスクの「マスク」とはこのマスキング作業時のテープの部分を指します。
 フォトショップのクイックマスクとは、このマスキング作業に相当します。



■ クイックマスクの基本 ■

・クイックマスクモードの使い方
 フォトショップには描画モードとクイックマスクモードの2種類のモードが存在します。

 描画モードとは、みなさんが普段使っているデジカメ写真を修正したりイラストを描いたりする状態を指します。画像データを修正したりする際にはこの描画モードを使用していることになります。

 描画モードに対してクイックマスクを作成・編集するモードとしてクイックマスクモードというものが用意されています。
 このクイックマスクモードではクイックマスクの編集を行うことしかできないので、画像に手を加えることはできません。

 クイックマスクモードと描画モードはツールボックス下部のアイコンで変更できます。下図の緑で示したアイコンがアクティブになっている時が「描画モード」、赤で示したアイコンがアクティブの時が「クイックマスクモード」になっていることを示します。
クイックマスク モード

■ おススメ その1 ■
 「描画モード」と「クイックマスクモード」の切り替えはショートカットQ(単独でQを押すだけ)を利用する方が圧倒的に便利です。ツールボックスを使っている方は是非お試し下さい。


 ところで、クイックマスクはレイヤーとは全く異なるデータなので、レイヤーパレットには入っていません。では、クイックマスクの存在はどこで確認できるのでしょうか?

 答えは・・・、「チャンネル」パレットの中(下図)です。
クイックマスク モード
 本来、チャンネルとはR・G・B(あるいはCMYK)などのフルカラー画像を構成するそれぞれのデータのことを指します。8bit画像の場合、各チャンネルは256階調(CMYKの場合は各100階調)のからなるデータです。
 データの内容はグレースケール256階調の画像と同等です。実際に、どれか1つのチャンネルだけで見ればグレースケールと同じだと分かっていただけるのではないでしょうか?
 これら256階調のチャンネルのデータが3つ(CMYKの場合は4つ)合わさってフルカラーの画像に見えるのです。

 さてと、、、少し話題がそれましたね。
 なぜクイックマスクがチャンネルの中に入っているかというと、クイックマスクも256階調からなるデータだからです。
 なお、クイックマスクを編集する際にはチャンネルパレットの中のクイックマスクがアクティブになっている(チャンネルパレットで選択されている)必要があります。

 クイックマスクモード時には、ブラシは黒〜白のグレースケールで表示されます。
 クイックマスクモードではブラシの濃度はマスキングの度合いを示すことになります。一度黒いブラシで描いたクイックマスクは白いブラシで修正することができます。

・クイックマスク=選択範囲を作成するもの
 実際にフォトショップにおけるマスク領域とは何を示すのでしょうか?

 結論から言うとクイックマスクは選択範囲に入らない部分を示します。(初期設定時)
 マスク範囲を保護する、を言い換えるとマスク範囲を選択範囲から除外する。となります。選択範囲から除外されれば、すべての作業から保護されることになりますから。
 要するに、クイックマスクとは選択範囲を作成する為にある、と言い換えることが出来るわけです。
 


■ クイックマスクの利用法 ■

・クイックマスク表示方法の設定
 チャンネルパレットの中のクイックマスクをダブルクリックしてみて下さい。
 次のようなウインドウが現れます。

クイックマスク モード
 表示色の欄の■はマスクを表示した際のカラーを、%で不透明度を設定できます。
 初期設定では、赤色の50%(半透明)になっています。

 不透明状態でマスクを描いていくと、画像の色が変わっていきます。そして、この着色された部分がマスク部分になります。
 上記の様にクイックマスクモードで描画すると画像が赤っぽくなります(初期設定)が、これは実際の画像データが「赤く」なったのではありません。半透明の赤シートで保護している、と考えれば分かりやすいでしょう。

 基本的にはマスキングする所の補色に相当する色にしておくと見やすいです。
 不透明度は100%にすると塗りつぶした様な状態になります。下地が見えなくなるので、不便な一面もありますが、マスク範囲を確実に見分けるには最も適しているとも言えます。

 ピクセル単位で、出来る限り正確なマスク作成したい時などには、この不透明100%が役に立ちます。なぜなら、半透明のブラシでは「ブラシのボケ部分」の半透明の部分が分かりにくいからです。(ブラシの半透明部分には修正が100%反映されないので正確に修正を反映できない。)
>詳細はもう少し下に記述。

 また、着色表示のという項目に「マスク範囲に色をつける」と「選択範囲に色をつける」の2種類があります。「マスク範囲…」では選択範囲からはずれる領域を着色します。「選択範囲…」では選択範囲に着色していくことになります。

■ おススメ その2 ■
 初期設定は「マスク範囲…」ですが、個人的には「選択範囲…」をおススメします。
 クイックマスクでは、これから作業をしようとする区域(選択範囲)に色をつける方が分かりやすいと思うので。「選択範囲に色をつける」にしておくことで「選択範囲=クイックマスク領域」になり、より直感的な操作が可能になります。


・任意の選択範囲を作成
 クイックマスクモードでは、ブラシツールなどの描画ツールを用いて画像の上に「マスク」を作っていくことになります。また、描画色と背景色は自動的にグレースケール(黒〜白)になります。

 さて、クイックマスクモードの基本的な使用法は、「黒でマスクを塗り、白でマスクを消す」という使い方になります。

 また、描画色が黒でもブラシなどで描くと赤く(初期状態なら)なります。これは上のクイックマスク使用法のところで書いた「マスクのカラーと不透明度」によります。

   クイックマスクは絵の具でマスキングする時のマスクと違い、そのままでは使用することはできません。実際にクイックマスクを使用する時は、クイックマスクモードから描画モードに戻す必要があります。

 描画モードに戻すとクイックマスクは選択範囲に姿を変えます
 また、選択範囲がある状態でクイックマスクモードに変えると、選択範囲がクイックマスクに変化します。

 要するに、クイックマスクとは「選択範囲を自由(任意の形)に作り変える」手法というわけです。下に具体的な操作の様子を示してみました。

クイックマスク モード 使用例
 今回はクイックマスクモード時にブラシツールを使って「河」の字を書きました。
 普通はこんな使い方はしない(笑)ので、下に別の例を挙げましょう。

 例えば、背景だけに何かの作業をしようとするとしましょう。まずは塗り絵感覚で背景をクイックマスクで塗りつぶします。そうすることで背景だけの選択範囲を作成することが可能です。それがどんなに込み入っていてもです。根気の問題なので、頑張って作って下さい。あとは、そのクイックマスクを選択範囲にして、そこにあなたの好みの修正を施せばよいのです。


・作成したマスクを確認する
 チャンネルのパレットを開きます。
 クイックマスクモード時には、RGBの3つのチャンネルの下にクイックマスクの欄があるはずです。

 RGBのチャンネルにも、レイヤーと同じように目玉のマークが付いています。この目玉は表示・非表示のアイコンです。RGBの各チャンネルのどれかを非表示にすると、色が変わりますね。
 ここで、Rのチャンネルだけを表示にすると赤色で表示されるのではなく、グレースケールで表示されるはずです。
 これは、Rチャンネルを赤のグラデーションで表現するより白黒で表現した方が人間の目には分かり良いという理由があります。(グレースケールではなく、カラーで表現するように設定を変えることもできますが・・・。)

 またまた、少し話題がそれましたね・・・。
 クイックマスクは、普段の描画時はカラーしかも不透明(不透明度0%時を除く)です。不透明なので、背景色などによっては、どこがどうマスクされているのかハッキリとしない場合が多々あります。
 そんな時は、クイックマスクだけを表示するとクイックマスクはグレースケール(白黒)で表示されます。このようにクイックマスクのみを白黒で表示することで、どこがどのようにマスクされているのか、細部までが一目瞭然になります。

クイックマスク モード 使用例
 クイックマスク作成後は、一度グレースケールで確認してみる習慣をつけましょう。
 要らない部分にマスクがあっても、知らずに間違って描いていても、これで一目瞭然です。


・より自然なマスクを作成(ボケマスクの作成)
 周囲のぼかしの無いブラシツールや鉛筆ツールは、精細なマスクを作るのには役立ちますが、境界の曖昧なマスクを作るのには適していません。
 境界のハッキリしすぎたクイックマスク(選択範囲)は修正や加工の境界面を際立たせるため、不自然な画像を作ってしまう原因になります。
 そこで、周囲にぼかしの入ったブラシツールを使用します。

 上でも書きましたがクイックマスクは256階調からなるデータです。
 要するに、白と黒の2色ではない、ということ。

 例えば、60%のグレーでクイックマスクを作成することも可能です。
 この60%グレーで作成したクイックマスクを選択範囲に戻すと、100%で描かれたクイックマスクの選択範囲と一見したところ同じように見えます。(下図参照)

 しかし、この選択範囲に「明るさ・コントラスト」で+10したとします。
 100%の選択範囲の場合は+10の変化がおきますが、60%の場合は+6の変化しかしません。クイックマスクの不透明度は、その後の作業の効き具合に関わってくるということです。
 補足しておくと、50%未満の濃さのクイックマスクは描画モード時に表示されません。もし、クイックマスクの全領域が50%未満であれば「選択範囲として表示可能な場所がない」というメッセージが出てきます。出てきますが、表示されていないだけで(50%未満の力で)選択はされているのでマスク部分にのみ修正は反映されます。

 下に例を示してみましょう。今回は黒地に3種類のブラシツールでクイックマスクを作成しました。
クイックマスク モード 使用例
 上の例の一番右列ように、ぼけ足の付いたブラシを使えばマスク部分の境界が曖昧になり自然なグラデーションで修正を適用できるようになります。

 クイックマスクで選択範囲を作成する際に、境界がハッキリしすぎていると修正箇所と非修正箇所の差が極端になり不自然になることがあります。そういう時は、ボケ足のついたブラシを利用することでより自然な加工も可能になるのです。ただし、なんでもかんでもボカせば良いかと言うと、そうではありませんよ。


・一度作成したしたクイックマスクは保存すべし(アルファチャンネルの利用)
 さて、クイックマスクを使って作った選択範囲。作って使っておしまい、ではあまりにもったいないですよね!あるいは・・・2回も同じマスク作りたくない?

 せっかく時間をかけて作ったクイックマスクも、選択範囲の解除と共に消滅してしまう運命にあるのでしょうか?同じような選択範囲を作るときには、再び同じ作業を繰り返さなければならないというのでしょうか?

 そんなことはありません。

 一度作った選択範囲(クイックマスク)は保存することができるのです。
 それがアルファチャンネルと呼ばれているものです。

 アルファチャンネルに保存する方法は幾つかあります。まずは、基本から。

 画像上に選択範囲がある状態で、上部メニューから「選択範囲」→「選択範囲の保存」を選びます。
クイックマスク モード アルファチャンネル
 すると次の様な画面が出てきますね。
クイックマスク モード アルファチャンネル
 ここの「レイヤー名」に名前を入力して、OKを押すだけです。
 チャンネルパレットを開くと、入力した名前のアルファチャンネルがRGBの各チャンネルの下に表示されているはずです。(レイヤー名といっても、レイヤーパレットには入りません。)


 もっと簡単な方法も紹介しておきましょう。
 まずはチャンネルパレットを開いてください。

クイックマスク モード アルファチャンネル
 画像の中に選択範囲がある状態で、上図の赤○印のアイコンをクリックするだけです。
 選択範囲が消え、新しく「アルファチャンネル1」というチャンネルができあがります。アルファチャンネルは複数作成することができます。その場合は「アルファチャンネル2、3、4…」と名前が付いていきます。ただし、枚数には制限があります。(バージョンによって違うようです)
 「アルファチャンネル1」という名前は、レイヤーの名前を変更するのと同じ要領で変更可能です。

 ちなみに、選択範囲のない状態で青○印をクリックすると新規のアルファチャンネルを作ることができます。この無地のアルファチャンネルの使用法はクイックマスクの使い方とほぼ同様です。


・保存したアルファチャンネルから選択範囲を読み込む
 保存するのと同様に、幾つも方法があるのですが・・・。

最も基礎的なのは上部メニュー「選択範囲」→「選択範囲を読み込む」を使用する方法です。

 ちょっと楽したい人は・・・・。  チャンネルパレットで読み込みたいアルファチャンネルを選択して下さい。次にパレット下の一番左のアイコン(下図:ver.6.0)をクリックします。
クイックマスク モード アルファチャンネル
 これで、そのアルファチャンネルの持つ情報が選択範囲として復活します。


 更に最も簡単な方法が下の方法です。
 チャンネルパレットを開き、読み込みたいアルファチャンネルをCtrl(Win:Macならcommand)を押しながらクリックするだけです。これだけで、以前に作ったアルファチャンネルから選択範囲を読み込むことができます。

■ クイックマスク・アルファチャンネル まとめ ■

 以上のようにアルファチャンネルは選択範囲の情報を記録・読み込みしておくのに利用できます。  紹介してきた手順を要約すると次のようになります。

1.「クイックマスクモードでマスク編集」
2.「描画モードへ戻す(マスクは選択範囲になる)」
3.「選択範囲をアルファチャンネルとして保存」
4.「必要に応じてアルファチャンネルから選択範囲を読み込む」



 いかがでしたでしょうか?
 クイックマスクは脱初心者の為に必須の項目なので、ゆっくりあせらず練習していただければよいかと思います。

 頑張ってくださいね。



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■miniコラム■

 今回は脱初心者の為のテクニックとしてクイックマスクに焦点を当ててみました。初めはもっと手短に書こう・・・なんて思っていたのですが。
 なかなかどうして、奥が深い。書いても書いても終わらないのです。最後の方はかなり精神的に参ってました(笑)

 でも、そこそこ充実した内容にはなったと思います。
 ここのページは少し長めですが、クイックマスクについてあまり知らないという方は是非最後まで読破してください


■miniコラム 2■

アルファチャンネルの定義

 デジタル画像データにおいて、各点に設定された透過度情報を保存するデータ領域をアルファチャンネルと呼びます。

 透過度情報はアルファ値と呼ばれています。
 アルファ値は完全な透明(無色)から、完全な不透明(背景の色をまったく通さない)まで設定することができ、フォトショップではこれをグレースケールで表示するコトができるのです。


   コンピュータがデジタル画像を扱う場合、色の情報として、各点についてR(赤)・G(緑)・B(青)の三原色のデータ領域(チャンネル)が存在します。
 コンピュータはRGBのアルファ値の組み合わせで各点の色を表現していきます(CMYKモードの場合は4色)。

 アルファチャンネルは、データ形式やソフトウェアによって、用意されている場合とされていない場合があります。
 例えば、TIFF形式の画像はアルファチャンネルを保持したまま保存できますが、JPEGはアルファチャンネルに対応していないので、アルファチャンネルを保持したままではJPEG形式で画像を保存できない。ということになります。




ネットで24時間オンライン講座 Word・Excelなど全22講座
寺com屋というe−ラーニング講座です。e−ラーニングってのは平たく言えば「自宅で出来る、好きな時間に出来る講座」です。
正直、フォトショップの講座は私には不必要なのですが・・・。
じゃ、何がステキかって?

ほら、CGIとかFlashに関する講座まで揃えてくれているのです。
しかも、実際に専門学校などに行くより格段に安い価格で出来るあたりなんかもステキですね。

自分でWEBサイトを作りたい人なんか向けのパック(割引付き)も用意してくれています。

でも、心配ゴトもあります
かなり出来のよい講座のようなので、フォトショップ講座を受講した人がこのサイトに見向きもしなくなったら・・・。
かなり悲しいかも(^^;。